東京の終活カフェ

終活カフェに潜入!

最近,少しずつですが,全国で「終活カフェ」なるものが出現していると聞きます。
でも,私が実際に行ったことがある,常設の終活カフェは今のところここだけですね。

東京の下町・江東区住吉にある「ブルーオーシャンカフェ」。
海洋散骨を手掛ける会社のオーナー,村田ますみさんが経営するカフェです。

先日,久しぶりに「ブルーオーシャンカフェ」にお邪魔してきました。
ブルーが爽やかな,ハワイ調のインテリアが明るい店内。

お客さんは皆さん,コーヒーカップを片手におしゃべりに興じています。
ここは,ふつうのカフェとして利用している地元のお客さんが多いみたいです。
本当にコーヒーを飲むためだけに入れるからとても入りやすい!
タコライス,ロコモコ,薬膳カレーなどのお食事も注文できます。
このカレーとても美味しかった!

終活カフェでどんなことができる?

しかし,ふつうのカフェと少し違うのは,本棚にエンディングノート,葬儀,お墓,相続などの書籍がずらりと並んでいること。
以前来たときは,このほかに手元供養用の骨壺などが並ぶ棚があったのですが,それはなくなってしまったみたいですね。
お客さんからドン引きされたのかな・・・(笑)

また,ここでは終活に関連するセミナーやイベントも行われています。
面白いなと思うのは、他のお客さんを締め出すのではなく,一般のお客さんのテーブルの横でふつうに終活のセミナーが行われていること。
もちろん、イベントの内容や規模によっては貸し切りになると思いますが。
この日は,カフェの一角で行政書士の富田つかささんによる尊厳死をテーマにしたセミナーが行われていました。

行政書士の富田つかささん(中央)

セミナー情報を見ると,最近人気の入棺体験ができたり,遺骨で作ったダイヤモンドを直接見ることができたりするセミナーなどを受けることができるようです。

また,専属のファイナンシャルプランナーさんの相談を受けることができたり,内容によってさまざまな分野の専門家を紹介を受けられるみたいです。
大切な人を亡くした方たちが集まって悲しみを分かち合う会が開かれていたり,宗教者を紹介してもらえたりもするみたいですよ。

終活をテーマとした,いわゆる,コミュニティカフェのひとつなのでしょうね。

コミュニティカフェとは、公益社団法人長寿社会文化協会(WAC)により提案され、『地域社会の中で「たまり場」「居場所」』と定義されています。現在、全国で、人と人を結ぶ場としての「コミュニティ・カフェ」が開かれています。

コミュニティ・カフェは、市民の出会いと交流の場、情報発信の拠点として、また、「ほっとできるみんなの場」として、加えて、環境・福祉等の問題解決の場に、さらに、事業とし成立するビジネスモデルとしても注目されています。

コーヒーハウスである喫茶店から、わいわいがやがや集まって、自由に活動もできる場所への転換です。

コミュニティカフェ・きままや

このカフェのように「終活」を語る空間が,人々に日常の空間としても愛されているのはとてもステキなことだなあと思います。

こんなカフェ全国にもっと増えないかな。

ブルーオーシャンカフェのホームページはこちら