「終活に関する意識調査」結果発表!

 

2019年5月に実施した「終活に関する意識調査」の結果がまとまりましたので,結果の概要をご紹介したいと思います。

なお,本調査には,59名の方にご協力をいただきました。ご協力いただいた皆様に心から感謝いたします。

回答者の属性

回答者の性別は男性24人,女性34人,不明(記載なし)1人で,合計59人となっています。

年代は,20歳代以下1人,30歳代2人,40歳代22人,50歳代14人,60歳代12人,70歳代6人,80歳代1人で,40歳代を最多として,50歳代,60歳代がボリュームゾーンとなっています。

終活に関心があるか

回答者59人中,終活に「非常に関心がある」,「関心がある」と回答した方は45人となり,全体の76.3%の方が「関心がある」と回答しました。
年代によって「関心がある」と回答した人の割合に差があるのではないかとも思われましたが,40歳代は72.7%,50歳代は78.6%,60歳代は83.3%の方が「関心がある」と回答していました。確かに,年齢が高くなるにつれて「関心がある」と答える人の割合は増すものの,40歳代以上においては,どの年代も関心が高いことがうかがわれました。

誰の終活に関心があるか

圧倒的に多数の方が「自分自身」の終活に関心があると答えています(41人・91.1%)。他には,親の終活に関心があると答えた方が17人(37.8%)いましたが,配偶者の終活に関心があると答えた方は少数(4人・8.9%)にとどまりました。

終活について不安なこと

終活について不安なことを尋ねた質問で最も多かったのは「認知症や要介護になってしまったときのことについて」(33人・73.3%)でした。
次に多かったのは「家の中や身の周りの整理について」(29人・64.4%),その次が「財産の処分や相続について」(23人・51.1%)でした。

終活について具体的に行動したか

次に,終活について何か具体的に行動したことがあるかについてお聞きしました。
この質問に対しては,26人(57.8%)の方が「特に何もしていない」と回答しました。
「行動したことがある」と答えた方で多かった内容は,「家の中や身の周りの整理をした」(9人・20%),「エンディングノートを書いた」(6人・13.3%),「家族で終活について話し合った」(6人・13.3%)です。

これから終活についてやりたいこと

これから終活についてやりたいことをお聞きする質問では,「家の中や身の周りの物の整理をする」が最も多く,29人(64.4%)となりました。他には,「家族で終活について話し合う」が23人(51.1%),「エンディングノートを書く」が16人(35.6%)でした。
家族で終活について話し合うことは非常に大事ですので,ぜひ実行していただきたいと思います。

終活に関する情報をどこで入手したいと思うか。

年代にかかわらず,「インターネット」という回答が多数を占めました(27人・60%)。次に多いのは「専門家による相談」ですが(21人・47.6%),「市役所・区役所」との回答も多数寄せられました(22人・48.9%)。
年代別にみると,特に,50歳代以上の層で行政に期待する声が大きいようでした。

終活に関心がない理由

全体の4分の1弱の方(14人・23.7%)が終活に関心がないと回答しています。
終活に関心がない理由は,「まだ早いから」(6人・42.9%)が最も多い回答でした。

調査を終えて・・・

40歳代以上の全年代を通して,終活への関心の高さがうかがわれる結果になりました。しかし,「関心がある」と回答した方の半数以上が「特に何もしていない」(26人・57.8%)と回答しており,終活に関心はあるものの,何も手を付けることができていない状況がうかがわれる結果となりました。